サクサクとした食感や香ばしいバターの風味を楽しめるスイーツ、タルト。
似ているスイーツにパイやキッシュもあり、違いに悩んだことのある方も居るはず。
パイ生地を使ったパイ、お菓子というよりは主に食事として食べることが多いキッシュ、そしてなにより「パートシュクレ」と呼ばれる生地で作られるタルトの3種は実は別物。
フランス語で“甘い生地”を意味する「パートシュクレ」は、名前の通り甘みがあり、ほろほろと崩れるような食感を楽しめるタルト生地。
その上に具材をのせた焼き菓子を、総称して「タルト」と呼ぶ。

そんなトルテの名前のルーツは、古代ローマ時代のラテン語で丸い皿状のお菓子である「torta」“丸める”という言葉が変化したのが始まり。
「タルト」という名称はフランス語でも、実はドイツでは飾り付ける前のもの、および殆ど飾り付けないタイプのケーキはクーヘン「Kuchen」と呼ぶことも。

リンゴやイチゴといった季節のフルーツやカスタードクリーム、チョコレートクリームなど、バリエーション豊かなトッピングを施したタルトは魅力がいっぱい。
トルテを味わう時はぜひ、その歴史に思いを馳せてみてはいかがだろうか。